花粉症(季節性アレルギー)|福知山の総合診療医|大西内科医院|内科・小児科・訪問診療・漢方

〒620-0887京都府福知山市東小谷ヶ丘1630-1
Tel.0773-22-3620
ヘッダー画像

花粉症(季節性アレルギー)

花粉症(季節性アレルギー)|福知山の総合診療医|大西内科医院|内科・小児科・訪問診療・漢方

当院の花粉症(季節性アレルギー)治療の特長

当院の花粉症(季節性アレルギー)治療の特長

当院では、アレルギー症状による症状に対し、内服薬・点鼻薬・点眼薬を使って治療することができます。そして、お子さんを含めご家族で一緒に受診していただくことや、オンライン診療での対応も可能です。また、舌下免疫療法を実施することができ、根本的な解決のお手伝いも相談させていただきます。

花粉症(季節性アレルギー)とは

花粉症(季節性アレルギー)とは

ダニやハウスダストなどが原因となる通年性アレルギーは季節に関係なくみられますが、花粉症は一年中花粉が飛散しているわけではないため、季節性アレルギーとも呼ばれます。アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎の一種であり、スギやヒノキなどの花粉がアレルゲン(抗原)となって、目のかゆみ・異物感・充血、涙、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状を引き起こします。
春先はスギ、ヒノキ花粉、夏はイネ科、秋はブタクサなど、季節によって花粉の種類が異なりますが、複数の花粉にアレルギーがみられる方も少なくありません。また、緑地の減少や地球温暖化、二酸化炭素の増加などの影響により、花粉症の方が増えたり、発症が低年齢化して小さいお子さんにもよくみられるようになってきたと言われています。アレルギー性鼻炎があると鼻が詰まって口呼吸になり、風邪もひきやすくなります。鼻炎を放っておくと副鼻腔炎(蓄のう症)や喘息の原因になることもあるので注意が必要です。

花粉症(季節性アレルギー)の症状

花粉症の3大症状は、鼻水・くしゃみ・鼻づまりです。くしゃみや鼻水などの症状により頻繁に鼻をかむことで、粘膜を傷つけて鼻出血が起こる場合もあります。目のかゆみを伴うことも多く、かゆくて目をこすったりしているうちに痛みを伴い、ゴロゴロとした異物感を生じることもあります。ほかにも咳、喉・皮膚のかゆみ、口の中の腫れ、ひどい場合には頭痛、倦怠感、微熱、下痢、体や顔のほてりなどを伴うこともあります。
これらの不快な症状によって、勉強や仕事、家事に集中できなかったり、よく眠れなかったり、イライラしたりするなど、日常生活に支障が出てきます。そのため、花粉症はしっかりと治療して症状を抑えることが大切です。
また、花粉症の人の中には、果物や生野菜を食べた後、数分以内に唇、舌、口の中や喉にかゆみやしびれ、むくみなどが現れることがあります。これは、口腔アレルギー症候群と呼ばれており、花粉アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)と、果物や野菜に含まれるアレルゲンが似ているために起こると考えられています。

検査について

特異的IgE抗体検査という血液検査により、アレルギーの評価をすることができます。調べたいものをピンポイントで評価したり、頻度の多いものを40種類程度まとめて検査する方法もあります。

アレルギー性鼻炎(花粉症)の治療

花粉症の治療は、アレルギー性鼻炎に対する治療と同様で、「薬物療法」「アレルゲン免疫療法」があります。
また、症状の原因となる花粉のアレルゲンを回避する環境整備も重要です。

薬物療法

薬物療法では鼻水を抑える抗ヒスタミン薬や、鼻の炎症を抑える点鼻ステロイド薬、鼻づまりを改善する作用があるロイコトリエン受容体拮抗薬などが用いられます。目の症状には、抗ヒスタミン点眼薬などが用いられます。花粉飛散量が増えて症状が悪化してきたら、目のアレルギー性炎症に対して点眼ステロイド薬を用いる場合もあります。これらによって目のかゆみや充血の症状を改善します。
なお、抗ヒスタミン薬は多くの種類があり、人によって効く薬・効かない薬、副作用が強く出る薬・あまり出ない薬というように作用に個人差があります。医師と相談しながら、いくつかの抗ヒスタミン薬を試してみることが有効なこともあります。またアレルギー症状を楽にする漢方薬もあり、抗アレルギー薬と併用することも可能です。

先制攻撃が大切

症状の出やすい時期が予測できる花粉症では、「先制攻撃(=症状が出る前から薬剤をはじめること)」が大切です。花粉症は症状が出現してから治療を始めると、薬の効果が得られにくく症状もなかなか改善しません。花粉飛散時期の2週間程度前から、抗アレルギー薬による治療を開始します。早めに薬を使用することで、花粉飛散ピーク時の症状を抑えることができたり、症状が現われる期間を短くできたり、薬剤の使用を少なくできる、といったメリットが期待できます。毎年、花粉症の症状にお悩みの場合は、症状が現われる前に受診されることをお勧めします。

アレルゲン免疫療法

アレルゲン免疫療法は、アレルギー体質の改善を促す根本的治療です。従来は注射による皮下免疫療法が行われていましたが、アナフィラキシーなどの副反応、頻回な通院、そして毎回の注射の痛みを伴いました。現在では、錠剤によるご自宅での服薬で免疫療法が行えるようになりました。
日本ではスギ花粉(シダキュア®)とダニ(ミティキュア®)が保険適用になっています。年中内服を続ける治療ですが、これまで薬物療法で副作用が出るために治療が継続できなかった方や、薬物療法だけでは症状が抑えられないような方に、この免疫療法は有用です。

舌下免疫療法の実際

治療は3~5年継続する必要がありますが、免疫力を高め体質を改善する治療です。
スギ花粉症では、治療を開始してはじめて迎えるスギ花粉飛散のシーズンから、ダニアレルギー性鼻炎では、治療を開始して数カ月後から効果が期待できます。年単位の治療継続で最大の効果が得られると考えられています。
※ただし、効果には個人差があリます。

服用について

1日1回、決められた量のお薬を数年間継続していただきます。初日の服用の際は、安全を優先するために当院で医師の監督のもと行い、2日目からはご自宅で服用いただきます。

服用例

錠剤をしばらく舌の下に含んだ後に、飲み込みます。
その後5分間は、うがい、飲食を控えます。また、運動や入浴は2時間程度避けるようにします。

治療開始の時期

スギ花粉症の場合、スギ花粉の飛散時期はアレルゲンに対する体の反応性が過敏になっているため、新たに治療をはじめることはできません。一方、ダニアレルギー性鼻炎の場合は、時期に関わらず治療をはじめることができます。
スギ花粉とダニの両方に対してアレルギーがある方は、治療は並行して可能ですが、同時に開始することはできません。まず、どちらかを開始して、症状が安定してからもう一方の治療を開始します。いずれの場合におきましても、適切な開始時期を提案させていただきます。

治療対象年齢

内服方法を理解できる5歳以上あたりから、始めることが可能です。

期待できる効果

長期にわたりアレルギー性鼻炎の症状を抑える効果が期待できます。症状が完全に抑えられない場合でも、症状を緩和し、アレルギー治療薬の減量が期待できます。

  • 鼻水、くしゃみ、鼻づまりの改善
  • 涙目、目のかゆみの改善
  • アレルギー治療薬の減量
  • QOL(生活の質)の改善

主な副作用

舌下免疫療法では重篤な副作用が発生することは稀とされており、軽微な症状としては、次のようなものが報告されています。ほとんどが一時的なものですが、もしこのような症状が出現し、治まらない場合はすぐに受診してください。

  • 口の中の浮腫、腫れ、かゆみ、不快感、異常感
  • 唇の腫れ
  • 喉(のど)の刺激感、不快感
  • 耳のかゆみ

花粉の飛散時期と対策

花粉の飛散時期

  • スギ花粉 時期:1~5月
  • ヒノキ花粉 時期:2~6月
  • シラカンバ花粉 時期:4~6月
  • カモガヤ花粉 時期:5~7月
  • イネ科植物 時期:3~10月
  • キク科植物(ブタクサ属・ヨモギ属、クワ科) 時期:8~10月

アレルギー時期の表

花粉が多く飛びやすい天候・時間

花粉は雨が降れば地面に落ち、飛散量が少なくなりますが、雨が上がると遠くから飛散する花粉に加え、地面の花粉も巻き上げられます。この際、飛散する花粉は倍増します。また、花粉の飛散は1日に2回のピークがあり、午前中から昼過ぎにかけて1回目のピークを迎え、午後、いったん落ち着き、夕方に2回目のピークを迎えると一般的にいわれています。

日常生活での注意事項と対策

花粉情報を確認する

花粉飛散時期にはテレビ・ラジオのニュース、インターネット、スマホアプリなどで予測情報が確認できます。花粉の飛散が多い時期は窓を閉め、室内の空気をきれいに保ちます。室内の掃除をこまめに行うことも有効です。外出は可能な範囲で花粉の多い時間帯を避けたり、雨が降った後など、飛散の少ないタイミングを選びます。

花粉を回避する服装にする

花粉の接触を減らすため、外出時は、つばのある帽子、メガネやマスク、首はマフラーやスカーフで付着を防ぐことが有効です。また、上着は花粉が付着しにくいような表面がツルツルした生地にするのも良いです。

花粉を家の中に入れない対策をとる

花粉の飛散が多い時は、洗濯物は外に干さないことも大切です。家に入る時は衣服についた花粉を玄関前で払い落とし、すぐに着替えて洗顔やうがいなどで体から花粉を取り除きます。人工涙液を点眼して花粉を洗い流すといった対策もあります。

TOP