麻しん(はしか)のワクチンについて
2024/03/20
京都府内で麻しんが報道され、ワクチンに関する問い合わせが増加しています。しかし、新型コロナウイルス感染症の流行とは状況が異なるので、以下の情報をご確認いただき、安心してください。
都市部ではワクチンが出荷調整されており、福知山地域でも流通制限が懸念されています。必要な方々が適切に接種できるよう、また子どもたちのためにワクチンを確保するために、みなさまのご理解とご協力をお願いします。
麻しん(はしか)について
麻しん(はしか)は高度に感染力の強いウイルス性疾患であり、重篤な合併症を引き起こす可能性があります。麻しんウイルスに感染すると、10日程度の潜伏期間を経て、咳や鼻水などのかぜの症状や、目やにを伴う結膜炎症状などを発症します。38度以上の高熱が出たり、倦怠感(だるさ)も強くみられます。このような症状が数日続いた後に、麻しんの特徴である発疹が2-3日かけて一気に広がります。
麻しん(はしか)のワクチンについて
幸いなことに、麻しんワクチンはこの病気の予防に効果的であり、すでにこのワクチンは存在しています。
このワクチンはどんな方が、打てば良いのか、生年月日により、以下の3つのカテゴリがあります。
① 2020年4月2日以降に生まれた方
公費による定期接種の対象です。既に2回接種されている方は安心してください。
② 1972年10月1日〜2000年4月1日生まれの方
一度の公費による定期接種が対象でしたが、特例接種で2回接種された方もいます。接種記録のない方は追加接種が望ましいです。
③ 1972年9月30日以前に生まれた方
定期接種の対象ではありませんでした。自費での追加接種をお勧めします。
ワクチン接種の記憶が曖昧な場合は、血液検査で抗体価を調べることができます。定期的な流行があるため、追加接種が必要かどうか確認することが重要です。
新型コロナウイルス感染症とは異なり、一度ワクチンを接種した場合は基本的に追加接種は必要ありません。
まとめ
麻しんワクチンは、麻しん感染症の予防において非常に効果的です。予防接種は、個人の健康だけでなく、地域全体の公衆衛生にも貢献します。予防接種の是非やスケジュールについては、かかりつけ医と相談されてください。
大西内科医院では、麻しんワクチンの接種に関するご相談に乗っています。いつでもお気軽にお問い合わせください。
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