高血圧
High Blood Pressure
日本人の3人に1人が高血圧と言われるくらいとても頻度の多い、最も有名な病気のひとつです。「血圧の薬は飲み始めるとやめられない」そう聞いたことがある方も少なくないかと思いますが、そもそも血圧が上がる理由は何でしょうか。その理由によって治療方法が変わりますし、目指すべき目標値も異なります。症状が目立たないからこそ、健康診断などで指摘された場合には早めに受診することが大切です。年齢・性別・職業などライフスタイルに合わせたケアをご提案し、疑問や不安を和らげ福知山のみなさまの日常生活をサポートいたします。
高血圧の主な原因
高血圧の原因は、生活習慣や遺伝によるものです。例えば、塩分を摂りすぎること、肥満、運動不足、ストレス、飲みすぎ、タバコが原因になります。塩分を多く摂ると血液の量が増えて血圧が上がり、肥満になると心臓に負担がかかります。また、家族に高血圧の人がいると、遺伝的に高血圧になりやすいです。これらの要因が重なって高血圧が起こるため、バランスの良い食事や適度な運動、ストレスを減らすことが大切です。
高血圧でみられる主な症状
特有の症状はほどんどありません。以下のような症状がある場合には早めの受診をお勧めします。
・頭痛
特に朝起きたときに感じることが多いです。
・めまい
立ちくらみやふらつきを感じることがあります。
・動悸
心臓がドキドキする感じがします。
・目のかすみ
視力がぼやけることがあります。
・疲れやすい
日常的に疲れを感じやすくなります。
・耳鳴り
耳の中で音がすることがあります。
高血圧の検査
基本的には上腕(二の腕)に巻く血圧計で測定します。健康診断や病院では自然と身体が緊張し、普段の血圧よりも高くなる方も少なくありません。できれば、静かに5分以上座ってから測定します。特に血圧が高くなる理由が想定しにくい方には、特殊な血液検査や尿検査で腎臓やホルモンの状態を確認し、高血圧の原因となる病気を調べることもあります。また心臓への負担や合併症の評価のために心電図や胸部X線(レントゲン)検査も行います。
症状の程度や原因に応じた治療法
・治療の目的
高血圧治療の目的は、高血圧が続くことによって引き起こされる脳卒中・心筋梗塞・心不全・腎不全などの発症、進行および再発を防ぐことで、生活の質を保った日常生活を送れるようにすることです。このために、症状がなくても治療を行うことが大切です。
・軽度の高血圧
生活習慣の改善、塩分摂取の制限、定期的な運動、ストレス管理
塩分の摂取を控え、定期的に運動し、ストレスを管理するなど、生活習慣の改善が主な治療法です。
・中等度の高血圧
生活習慣の改善、薬物療法(降圧薬)
生活習慣の改善に加え、降圧薬の服用が必要になることがあります。
・重度の高血圧
薬物療法(複数の降圧薬の併用)、生活習慣の徹底的な見直し、定期的な医師の診察
複数の血圧を下げる薬を使い、生活習慣を徹底的に見直す必要があります。
・降圧薬について
血圧を下げる薬には複数の種類があります。血圧以外の併存症や他に飲んでいるお薬との飲み合わせなど、さまざまな要素を考慮して最適な種類を選択します。ただ血圧の数字をコントロールするだけでなく、合併症の予防が非常に大切です。
お知らせ
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慢性的な高血圧と向き合う家庭医療
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